サンタ通信No278(09)表 R4.09.18発行

コロナ陽性の診断は突然に

 窓を開けると,朝晩は本当に涼しいですね。秋を感じます。当番医を1週間後に控えた土曜日の朝,起きた時に少し熱っぽくて,体温が37.6℃。嫌な予感がして,すぐにコロナ抗原検査をしてみたら陽性でした。突然,自宅から出られない隔離状態が始まりました。まずは病院の予約患者の日程変更をして,自分の正式な診断をしてもらうために,発熱外来を受診しました。最初の2日間は38℃台の発熱が続くため,寝ていました。次の2日間は37℃台で,少し体がだるいだけで,気分は悪くありません。37℃前後まで下がると,まったく普通の生活ができそうでした。緑色の痰が出るようになり,コロナから回復しているのを感じました。10日間の隔離を覚悟していましたが,隔離期間中に隔離を7日に短縮することが決定し,発症から8日で私の隔離は終わりました。解除後もウイルスを出している可能性が稀にあるので,コロナ抗原検査で陰性を確認して,マスクや手指消毒も確実に行い,当院の外来を再開しました。

 私はワクチンを3回接種していたので,今回の感染で重症化はしないだろうと安心していましたが,ワクチンをしていない方や基礎疾患のある方は,心配だろうな感じました。私の場合は,2日に1回のフォローアップセンターからの体調を問い合わせる電話があるだけで,自分で病状を客観的に見てゆくことができますが,一般の人は熱が続くと,病気が悪くなっていないか,病院の受診をしたいはずです。しかし,コロナ患者を診療できる病院は少なくて,特に小児科の場合は,マスクが上手にできない上に,泣き叫ぶ子どもと向かい合って,診察しなければなりませんので,感染するリスクは高いです。

 当院も発熱外来で,コロナの検査を行い,なるべく感染のリスクを減らしたいと考えています。10月から時間を決めて発熱外来を開く予定です。これまでも発熱のお子さんは受診されていました。周囲にコロナの人がいなければ,一般の診察や検査をしていました。自分たちがマスクや手指消毒をしっかりしていれば,それほど感染しないだろうと思っていました。しかし,患者と医療者どちらも不織布マスクをしていても,感染することがあるようで,100%安全な診察はできません。発熱患者がコロナによる発熱か,違う病気かを判定することはとても大事だと思っています。そのため,10月からは,発熱の患者さんは発熱外来の予約をお願いします。発熱外来以外の時間帯については診療に余裕があれば,発熱患者の診察ができるのではと考えています。

9月19日(月)は当番医です。11月23日(水)〜25日(金)は休診です。その他は暦通りです。

サンタ通信No278(09)裏 R4.09.18発行

 

午 前

発熱外来

午  後

9:00〜12:00

12:00〜13:00

15:00〜19:00

休   診

9:00〜12:00

12:00〜13:00

15:00〜19:00

9:00〜12:00

12:00〜13:00

健診・予防接種専用

15:00〜17:00

17:00〜19:00

休   診

9:00〜12:00

12:00〜13:00

健診・予防接種専用

15:00〜17:00

17:00〜19:00

9:00〜12:00

12:00〜13:00

15:00〜18:00

●午前8:30から診察の予約電話ができます。

●診察・健診・予防接種・発熱外来は予約が必要です。

●毎月初めての診察には,保険証を提出してください。

10月から発熱外来開始

 コロナ抗原検査やインフルエンザ検査など,小児の発熱の際に必要となる迅速検査を,当院でも行うことにしました。新型コロナが出始めた時に,当院も発熱外来をしなければならないだろうと考え,鹿児島県に発熱外来を申請したのですが,コロナの診断をした時に,患者1人ずつの多くのデータ入力が必要と分かり,毎日数十人も発熱患者が来るのに,とても時間がかかる業務でしたので,すぐに指定取り消しをお願いしました。ようやく,医療機関の逼迫が問題になり,コロナの全数把握が見直され,重症化しやすい高齢者だけ,詳しいデータを報告することになりました。小児科で診断する小児のコロナ患者は,ほとんどが軽症なので,詳しいデータ報告の必要がなくなり,コロナの診断をしても,事後処理が簡単になります。今後もコロナ流行は繰り返すだろうと思われます。発熱外来がどれくらい必要なのかを見ながら,時間帯の調整をしていこうと考えています。

インフルエンザ予防接種予約開始

 例年通り,インフルエンザワクチンの予約が9月から始まりました。接種は10月からになります。今年はインフルエンザの流行がこの時期から散発的に出ています。それまでの2年間は全く流行がなかったのと比べると,海外からの人の移動も始まり,国内も従来と同じような人の移動がみられるようになりました。このため,インフルエンザの小さな流行が出ているものと思われます。マスクを皆さんがしている間は,インフルエンザは大きな流行にはならないと予想していますが,数年間流行がなかったために,インフルエンザに対する免疫も落ちていますので,ワクチンで守っておくことは大切です。

 接種料金は去年と同じ1回3,000円(1回目,2回目ともに同じ料金)です。接種回数は生後6か月から13歳未満は2回接種が必要で,接種間隔は2〜4週間です。できるだけ4週間あける方が効果は高いとされています。13歳以上は原則1回接種です。昨年は予約枠が早々と埋まりました。今年も早めの予約が良いでしょう。