サンタ通信No295(02)表 R6.02.18発行

寒い季節に温泉の話

 1月末に霧島妙見温泉の石原荘に宿泊しました。いつもは石蔵のお部屋に泊まるのですが,本館のリニューアルが終わり,新しいお部屋が人気というスタッフの勧めで,千草というお部屋に泊まりました。部屋はベッドルームとリビングに分かれていて,露天風呂もお部屋に付いています。そのため,室内にはシャワールームしかないのですが,温泉の高温の蒸気が引かれており,サウナルームになります。サウナで熱くなったら外で涼むこともでき,寒くなったら露天風呂に入るという温泉三昧が楽しめます。泉質は炭酸水素塩泉で,炭酸の泡が自然に湧いていて,身体が泡に包まれます。いつもは朝風呂に入って朝食をいただいて帰るのですが,今回は朝食後にもう一度温泉に入り,チェックアウトぎりぎりまで楽しみました。

 さて,最近1週間(1月29日~2月4日)の感染症情報です。1週間で最も多かったのは,インフルエンザで週11人でした。その他は,新型コロナ感染症9人,感染性胃腸炎6人,咽頭結膜熱4人,溶連菌感染症3人でした。インフルエンザとコロナが流行中で,インフルエンザはB型が半数以上を占めるようになってきました。B型インフルエンザはインフルエンザ流行の終盤に多くなりますので,そろそろ峠を越えてきているのではと感じます。新型コロナ感染症もだらだら流行が続いています。生活に制限がなくなり,マスクなしで過ごす時も多くなってきましたので,感染症の多い状態はしばらく続きそうです。

 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は大きな流行ではないですが,この冬は小さな流行がみられています。感染経路が糞便感染ですので,下痢や嘔吐の症状がある人は,食事を作る時や子どもに食事を与える時に,しっかり手洗いをすることです。また子どものおむつ替えの時も作業後にしっかり手洗いを励行しましょう。そのような心がけがあれば,この胃腸炎はかなり防げることになります。くしゃみや咳による飛沫感染にマスクが有効なように,感染性胃腸炎には手洗いが有効な手段となります。

 咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で,発熱が数日続き,喉の痛みや目やにがみられます。発熱初期には検査キットで判定できないこともあり,発熱が続く時に検査を勧めています。感染力が強く,解熱後2日間はまだ感染力がありますので,アデノウイルスによる病気だと分からないまま集団生活に戻ると,感染源になってしまいます。

3月10日,17日,18日は休診です。

3月24日は当番医で,救急患者優先です。

4月7日と14日,20日は休診です。

サンタ通信No295(02)裏 R6.02.18発行

4月から5種混合ワクチン

 現在,4種混合ワクチンとHibワクチンを定期接種として生後2か月から接種していますが,今年4月からこの二つを一緒にした5種混合ワクチンを使えるようになりました。鹿児島市からまだ接種の要領についての連絡はありませんが,厚生労働省が2月5日に,百日咳とジフテリア,破傷風,ポリオの4種混合ワクチンにインフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)を加えた5種混合ワクチンを2024年度から定期接種とする方針を決めました。従来は4種とヒブの2回接種が必要でしたが,それを一つにまとめることで,注射の回数は半分になります。新たな5種混合ワクチンは,阪大微研とKMバイオロジクスの2社が製造します。同じ製造方法でないため,どちらを選ぶのかは難しい問題ですが,安全性と効果で判断するのが良さそうです。接種方法は,生後2か月から7歳半までの間に4回接種します。これまで4種とヒブの接種を受けている途中の人が5種に切り替えられるのか,新しく始める人が対象なのか,また,二つの会社のワクチンを交互に接種できるのかなど,接種要領の詳細はまだ分かりませんが,近く鹿児島市の方から連絡があるだろうと思います。

心理的なストレスに打ち勝つには

 この季節は受験シーズンです。受験生の精神的ストレスはどなたでも経験があるでしょう。受かるかどうかの不安や将来への不安がいっぱいです。また,入学や転勤など,新しい生活が始まる季節でもあります。環境が変わると,精神的ストレスが生じやすくなります。私も人の命に直結する医師という職業柄,毎日の仕事は緊張の連続です。今日診察したあの子は大丈夫だったかなと不安になることもあります。気になる患者さんは,翌日の状態を診るように心がけていますが,この緊張から逃れたいと思うこともあります。そんな時にリフレッシュしてくれるのが,ダイビングだったのですが,年齢的にダイビングの回数は減ってしまいました。その代わりにリフレッシュしてくれるのが旅行です。計画を立てる時からワクワクしますし,実際に旅先では日頃のストレスを発散させてくれる体験ができます。

 実は,この文章を書いたのも台湾のホテルです。2月に3連休があり,どこに行こうかと考えていたのですが,3日間で行けるのは国内旅行か近場の海外旅行くらいです。貯まったマイルで航空券を取り,台北に行くことにしました。旅行の目的は特にないので,宿泊は少し高級なホテルを選びます。今回はシャングリラホテルにしてみました。台湾に来るのは4回目ですが,一人で来たのは初めてです。ホテルの43階にある屋上プールから台北101が見えますし,夜も9時まで泳がせてくれます。シンガポールの有名なマリーナベイサンズホテルのプールは57階にあり,インフィニティプールで眺めが良いため,プールで記念写真を撮る目的の人が多く,泳ぐという目的には程遠いプールですが,今回泊まった台北のホテルのプールは,昼間も夜も人が少なくて,気持ち良く泳げます。プールは屋上の吹き抜けになっていますので,温水プールにはなっていますが,長く泳いでいると体が冷えます。お風呂の温度くらいに熱めのジャグジーが併設されていて,時々体を温めながら,プールを満喫します。宿泊客は無料でプールを利用できるのですが,人が少ないのには理由があります。プールの深さが1.9mもあり,足が着きません。しっかり泳ぎたい人向けのプールです。星空と台北の夜景を眺めながら,プールを楽しんでいると,日頃のストレスが洗い流されて行くようです。ただ,このプールには更衣室がないため,ゲストは水着に着替えて,部屋からバスローブのまま来なくてはなりません。欧米のマダムたちもバスローブをはためかせながらプールを楽しんでいました。ところで,気軽な一人旅で困るのが食事です。ラウンジが使える部屋に宿泊すると,食事がゆったりでき,アフタヌーンタイムは軽食と飲み物を楽しめ,夜のカクテルタイムにはワインやビールを飲みながら軽い食事が出されますので,一人旅には重宝します。